五島美術館で聴く和のこころ〜長唄の名曲演奏会

入館特典つきミュージアムコンサート

皆様こんにちは、笛方の福原 寬（ふくはら かん）と申します。
今回は、五島美術館別館の仮設舞台で長唄の音色をお楽しみいただける、ミュージアムコンサートをご紹介いたします。

世田谷の閑静な住宅街にある五島美術館−−


数々の貴重な所蔵品や数寄を凝らした茶室などを拝観することができます。（入場料には当日の美術館入館料も含まれております）


この素敵な場所で今回演奏されるのは、「雨の四季」「喜三の庭」「紀州道成寺」の三曲！
「喜三の庭」、「紀州道成寺」は、数ある長唄の中でも、筋立ても分かりやすく、濃厚な楽曲として人気の曲です。

「雨の四季」は、昭和の作品で、さらりと粋に江戸の雨の情景を唄いこんだ名曲。
昭和42年作曲…私の生まれ年の作曲ということで、なんとなく親近感を覚えております。

また、「雨の四季」は、以前に聞いた師匠のお話が印象的でした。
作曲された当時はごく自然な作風でパッとしない印象だったそうですが、時を経て長く親しまれ、数多の舞踊家先生方に振付され、今では江戸期の古典名曲と肩を並べて演奏されるこの曲。

「奇をてらわず自然に作曲されたことが凄いんだね。何百回も演奏すればするほど味わい深くなる。やっぱり山田抄太郎先生は凄い方だったんだね」

と仰っておられました。

ぜひ秋の素敵な空間で、長唄名曲をゆっくりお楽しみください。