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三味線界のNew Wave!「第三の皮」

皮の違い、音色の違い

皆様こんにちは。梅屋邦楽器店 四代目店主の小川 政己です。今回は、当店で主に扱っている邦楽器・三味線に訪れている密かなブームについてご紹介しましょう。

三味線と撥

細長い木の部分を棹(さお)、四角い木の枠に皮を張ってある部分を胴(どう)と呼びます。
胴に張られている皮は、猫の皮(四つ皮:よつかわとも呼びます)、もしくは犬の皮が張られています。(ちなみに、現在使われているものは、ほとんどが犬猫を食用にしている国からの輸入品とのこと。ペットのワンちゃん、猫ちゃんのものではありません)

皮によって三味線の音色は異なり、犬皮より薄い猫の皮の方が良い音がします。最近では合成の皮を張った三味線もありますけれど、やはり明らかに音色が違います。

お稽古用に犬皮や合皮を使われる方も多いですが、ここ数年、「第三の皮」と呼ばれる皮が出てきました。

三味線界のNew Wave!カンガルー皮です

当店でも、第三の皮と称されるカンガルーの皮を張ってみました。下は、張っている途中の様子。

皮を張る様子

出来上がってみると、見た目は犬皮と変わらず。張り方はまだまだ研究の余地大いに有りです。


さて、気になる音色はというと…

結論付けるわけではまったくありませんが、犬皮でもなく四つ皮でもなく、でも犬皮よりもええ感じです。ごめんなさい。業者なのに素人みたいな感想で。
もし長唄のジャンルに当てはめるのならば、今のところお稽古用として十分に使えます。

カンガルー皮三味線

今後、皮をなめす技術と我々の皮を張る技術が向上すれば、四つ皮の音色に近づくのではないでしょうか。研究がんばります!
三味線についてご興味をお持ちの方は、facebookページでも情報発信しておりますので、そちらもぜひごらんください。

この記事の著者

三絃司 四代目店主
小川 政己(おがわ まさみ)

大阪市東住吉区、明治創業の梅屋邦楽器店・四代目。梅屋邦楽器店では、三味線を中心に、邦楽器全般を取り扱う。楽器の修理や張替、調整から、演奏会、舞台の裏方として演奏のサポートも行っている。 梅屋邦楽器店は、広島生まれの能楽士初代富次郎が大阪なんば新地にて明治33年創業。その後2代目である祖父、3代目の父に引き続き、昭和62年に4代目を継承、今に至る。

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