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日本舞踊とヨガとジャズボーカルと義太夫三味線の共通点!?

とっても意外な組み合わせ

皆様、初めまして!日本舞踊家の藤間翔央です。
さて、タイトルを見て、あまりにも似合わない組み合わせに驚かれた方も多いのではないでしょうか(笑)私自身も、書きながらあまりの違和感にちょっとびっくりしてしまいました。

ですが、決してテキトーに組み合わせたわけではありませんのでご安心を。私が直接お話を伺った各ジャンルのスペシャリストの方々が口を揃えておっしゃること、それが全く同じだったので、ぜひご紹介しようと思ったのです。


日本舞踊で大切にすること

まず、日本舞踊で大切にされていることからお話ししておきましょう。
日本舞踊の古典作品は、例えばストリートダンスのように、ダンサーそれぞれが振りをその場で考えながら踊るのではなく、あらかじめ決まった振りで踊ります。(振りは、作品や流派によって決まっています)「アドリブ(台本にないセリフや演技を即興で挟むこと)」は基本的にありません。なので、極端な話、大ベテランが踊っても、習い始めて1年目の新人が踊っても、同じ振りです。

でも、もちろん、同じ振りでも大ベテランと新人では全く違う踊りになります。その違いを生み出すものはなんでしょうか。

それは、よくある言葉で言えば表現力ですが、さらに突き詰めれば、「いき」というか、踊り手の「呼吸」です。

舞台面

呼吸は胸ではなく、腹でする

呼吸と聞くと、生きていく上で欠かせない、肺でする呼吸を思い浮かべますが、踊りで使う「いき」は少し違います。胸というより腹でする、体全体の「呼吸」です。

例えば2歩、右足、左足と歩いて、振り返る振りがあったとしましょう。その時、「1,2,3」と同じ「呼吸」でいくか、「12!」とぐっと息を詰めておいて「3」で振り返るのとでは、観客が受ける印象はまったく違ってきますね。
こうした「いき」、「呼吸」の積み重ねが、踊り手独自の色合いになるのです。

この踊りの「いき」は、胸でしようとすると肩が動き、クセっぽくなってしまいます。ですから、腹、いわゆる”丹田(たんでん:おへその下3寸のところにあると言われている気が集まる場所で、禅や武道などでもよく出てきます)”で呼吸をコントロールすることが大切です。

さあ、ここまで聞けばもうお分かりですね!もしかしたら、「私のやっている○○でも”丹田”が出てくる!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
そうなんです。私が今までお会いしたヨガのインストラクターの先生、ジャズボーカルの方、そしてつい先日お目にかかった義太夫三味線の方も、やはり「腹」「丹田」で歌ったり、演奏されたりするそうです。

日本舞踊は腰を落とし、下半身を低く保つ踊りなので、太極拳や武道と似て”丹田”を意識するのにあまり違和感はなかったですし、ヨガは呼吸を大切にすると聞いたことがあったので「やはり」と思ったのですが、ジャズボーカルの方や、まして義太夫三味線の演奏でも「腹」「丹田」という言葉が出てきたのには、正直びっくりしました!! また今後も機会があれば、他の様々なジャンルのスペシャリストの方に「丹田」や「腹」について聞いてみたいと思います!^^

皆さんも、何か舞踊や演奏の舞台を見る機会があったら、ぜひ「呼吸」や「いき」に注目してみてくださいね!

この記事の著者

日本舞踊 藤間流 師範
藤間 翔央(ふじま しょうおう)

横浜出身の日本舞踊家。和ものびと発起人。
藤間流(勘右衛門派)師範
公益社団法人 日本舞踊協会会員
横浜雙葉中学・高等学校、早稲田大学文化構想学部卒
各流派合同新春舞踊大会 大会賞・奨励賞受賞

2歳より母・藤間恵都子師に師事。15歳で藤間流名取、21歳で藤間流師範となる。24歳より藤間藤太郎師に師事。
日本舞踊協会公演、日本舞踊協会神奈川県支部公演、アナザー・カンパニー新人公演等に出演。日本舞踊協会神奈川県支部主催のワークショップ、横浜雙葉学園の土曜講座、岩間市民プラザ主催のワークショップなどに積極的に参加。
8歳より囃子を望月朴清師に師事。10歳より長唄三味線を成田涼子師に師事。

大学在学時は、文芸創作を中心に演劇や民族舞踊について学び、卒業論文では日本舞踊をテーマとした自作の短編集を発表。大学卒業後、教育系のITベンチャー企業に就職。営業・マーケティングといった約2年の社会人経験を経て、日本舞踊の道に専念することを決意。webマーケティングの経験を生かし、2016年和ものびとを立ち上げる。

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