<第12回 恵翔会>日本舞踊家・藤間恵都子による3年ぶりのリサイタル
3年ぶりのリサイタル。コロナ禍を経て気づいた新たな想い
こんにちは、日本舞踊家の藤間恵都子です。この度、3年ぶりとなるリサイタルを開催させていただきます。
12回目となる今回は、清元「山姥 ー夕月浮世語ー」、常磐津「景清」の2題を上演いたします。どちらも古典的な題材の作品ではありますが、紀尾井ホールでは初めてのリサイタルとなりますので、劇場の雰囲気に合わせ、通常の舞台装置とは異なった演出にてお楽しみいただくことにいたしました。
昨年よりのコロナ禍で、生の舞台で踊れることへの想いを新たにし、この度の舞台に臨みます。ぜひ客席にて、ご声援賜りましたら幸いに存じます。
清元「山姥(やまんば)ー夕月浮世語(ゆうづきうきよがたり)ー」
平成十三年に能取りもの(能・狂言の曲目を原作とし、それらに近い様式で上演する作品)として発表された作品。
能では、「邪正一如(じゃしょういちにょ):仏教用語。邪と正は、もとを正せば一つの心から出ていて、結局同一のものであるということ。 善悪不二」という禅の教えから、人間と山姥は本来同一のものであると謡い、春夏秋冬の「山めぐり」は、輪廻を象徴しているものとして表現されています。
そこで今回の清元「山姥」は、日本舞踊で人気の常磐津「山姥」で演じられる母性的な山姥とは異なり、男女両性の山姥として、深い山奥で生きていく孤独感や人恋しさ故に募る寂寥感を表現します。
常磐津「景清(かげきよ)」
歌舞伎十八番でもお馴染みの平家の武将「平景清」を題材にした作品です。
平安〜鎌倉時代にかけて活躍し、あまりの強さに「悪七兵衛景清」という異名まで持っているヒーロー・景清ですが、この作品では、江戸時代にタイムスリップ!江戸の洒落た男前の武将となった景清が、観音詣をだしに廓通いをし、幇間たちの求めに応じて源平の戦模様を語ります。
一人の踊り手が景清、太鼓持ち、芸者、阿古屋などを演じ分け、ひよどり越えの様子や那須与一の話、壇ノ浦の合戦、傾城・阿古屋との痴話喧嘩を次々に見せていく、豊かな表現をお楽しみください。
イベント情報
- 日時
- 終了|2021/11/14(日)17:00
- 場所
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紀尾井ホール(小ホール)
東京都千代田区紀尾井町6-5
- アクセス
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■最寄駅
四ツ谷駅 (JR線・丸の内線・南北線)麹町口徒歩6分
麹町駅 2番出口 (有楽町線)徒歩8分
赤坂見附駅 D出口 (銀座線・丸の内線)徒歩8分
永田町駅 7番出口 (半蔵門線・有楽町線)徒歩8分
■駐車場について
ホールにはお客様用駐車場がございません。周辺のコインパーキングをご利用ください。
なお、お身体の不自由な方のために専用駐車スペースをご用意しております。ご利用をご希望の方はホールまでお問い合わせください。
tel:03-5276-4500
- 費用
- 入場料 全席指定7,000円
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